電気的根管長測定器はすっかりポピュラーな器械となった。今では根管治療には欠かせず、多くのメーカーから発売されている。性能的にはほぼ完成されているので、どれを使っても臨床的にはそれほど結果は変わらないだろう。
RomiApex A-15は使ってみると、おもしろい器械である。メータの触れ方が独特で、安定して根尖の位置を示してくれる。メータのドット数は少ないが、少ないことが功を奏して表示の揺らぎがない。ファイルが根尖に近づくにつれ、メータも根尖に近づく。ファイルが根尖方向に近づいているのか遠ざかっているのか、ということを示す矢印の表示もある。
イスラエル製ということで日本の製品とは設計思想が異なるのであろうか。日本車と輸入車の違いのようである。他社製品と比べるために並べて使っているが、そのメータの安定性のためについついこちらを選んでしまう。
吉岡 隆知 先生 プロフィール
- 1991年
- 東京医科歯科大学歯学部卒業
- 1996年
- 東京医科歯科大学大学院修了 博士(歯学)
- 1996年
- 東京医科歯科大学歯学部附属病院医員
- 1997~
2000年 - 日本学術振興会特別研究員
- 2007年
- 東京医科歯科大学助教
- 2010年
- 東京医科歯科大学非常勤講師
- 2010年
- 東京都千代田区開業
- 日本歯科保存学会 専門医・指導医
- 日本歯内療法学会 専門医
- 歯内療法症例検討会代表