貴方の考える予防歯科とは何ですか？

私は歯科衛生士臨床歴15年目、IDHA国際歯科衛生士インストラクター中村恵と申します。私は現在臨床で数多くの悩みを持つ患者さんと接し、密に向き合い健康に向かい伴走しながら歩み続ける事を、とても楽しみながら日々過ごしています。現在働いている医院での予防歯科では「プラークコントロールを主体とした自立支援。そして長期にかけて教育・管理」という概念を掲げています。主役は患者さんであり、私は脇役として、共に健康というゴールを長期に渡って目指す。その為に生涯をかけて患者さんと向き合い、常にバックグランドを加味した上での知識・技術・プロケアを行う事を求められ、自身の成長につながる事に充実感を感じています。

そんな私ですが働き始めてからこれまで、自分自身の仕事内容やスキルについて悩み、立ち止まってはまた進んでを繰り返してきました。更に何よりも悩んだ女性特有の障壁である出産・育児の時期。今まで患者さんと築き上げた関係性や、自分のキャリアが途切れてしまう不安を拭い去れませんでした。予防歯科は長期に患者さんと関わる事であり、だからこそ衛生士は長期で働かなければそれが実現できない。その為に自分自身も長期に関わる体制が必要だと感じました。

構成

あなたは現在歯科衛生士としての仕事に前向きに楽しく取り組めていますか？

あなたは現在どの気持ちに近いでしょうか。歯科衛生士の仕事内容は働く環境で大きく異なると思います。

私はこれまで歯科衛生士人生の中で二回の転院を経験し、現在働いている医院は三軒目です。15年の臨床の中で私の考え方も様々な変化をしてきました。歯科衛生士学校を卒業して就職を考えた時、その後実際の臨床に携わり、もっと歯科衛生士業務に向き合いたいと転院を考えた時、更に歯周病で困っている患者さんと出会い、思うような結果が出せず、本気で患者さんを治したいと思った時、そして現在の医院に移り自分自身と向き合い、結婚・出産を経験し子育てをしながら復帰した現在です。

そんな私の経験から見えてきた事を各ステージに分けてみました。

①新卒・転職時に未来に向けて考えるべき事
②結婚・出産から見えてきた事
③復帰後、中堅歯科衛生士としての役割
④主任歯科衛生士になる為に準備するべき事

私は歯科衛生士という職業は他の医療職とは異なり、長期で患者さんに関わる人生の伴走者だと思っています。そしてただ伴走しているだけではなく、健康で豊かな人生というゴールへ導く事が使命であり、それを叶えられる事が私の考える予防歯科です。私は生涯歯科衛生士を続けてゆき、同じ目標を持ち楽しむ仲間を増やしたい。その為に現在各ステージで悩み立ち止まっている方の一筋の光になれば幸いです。

次回から①新卒・転職時に未来に向けて考えるべき事について、お話ししていきたいと思います。