【FEEDデンタル】

カテゴリーから探す

臨床や経営に関する著名医師によるコラム Opinion


歯科医院経営には、幅広い知識と経験が求められます
本連載企画では、歯科領域にまつわる様々な分野でご活躍中の方々に、
多彩な経験やデータ等から導き出された見解・持論をシリーズで語っていただきます。

  • ストック型予防医療の理論と実践
  • 「原点」に返り「未来」を見据える歯科医院経営
  • 自費根管治療のススメ
  • 歯髄幹細胞は歯髄に欠かせない細胞
  • ホープレスの歯に立ち向かう
  • blank
掲載記事を選択する

ストック型予防医療の理論と実践

FEEDNOTE No.52 掲載記事

ICCMS? 医療従事者と教育関係者のためのクイックリファレンスガイド

長期的なう蝕アウトカムを改善するために医療面接、臨床検査、リスク評価および個人に合わせた治療計画の策定を行うことを目的とした(入手可能な最良のエビデンスに基づき策定された)包括的な臨床プロトコールを示すICCMSTMクイックリファレンスガイド。

FEEDNOTE 4-5月号での連載ではICCMSTMの4要素の詳細についてお話ししましたが、読者の方からリクエストをいただきました、う蝕カテゴリー分け・検査・評価・リスク因子の管理方法について解説を今号と次号にて行います。

病変のステージ分類

う蝕の評価は、常に視診および可能であればX線検査と組み合わせて実施する。

病変のステージ分類

ICCMSTM複合カテゴリー:臨床所見とX線検査による情報の統合

最終的に、X線所見(撮影可能な場合および臼歯)と臨床評価の両方を統合して、病変を初期/中等度/重症の3種類のカテゴリーに分類する。

ICCMSTM複合カテゴリー

新たな病変の発生またはう蝕の進行の可能性(尤度)を評価するためのICCMSTMう蝕リスク解析

個人に合わせたう蝕治療計画において、リスク評価は必ず行うべきであるというコンセンサスがある。

ICCMS?う蝕リスクとう蝕の発生または進行の可能性(尤度)のマトリクス

病変の活動性評価

う蝕病変は、早期に初期う蝕病変として検出し評価することが可能である。初期あるいはさらに進行した病変においても、診査を行っている時点でう蝕が進行している可能性がある。したがって、う蝕病変の重症度評価の次の段階として、進行度に関わらず、う蝕の活動性を判定する。

病変の活動性評価

辻村 傑
辻村 傑 profile つじむら歯科医院グループ 総院長
1993 神奈川歯科大学 卒業
1995 つじむら歯科医院 開業
1997 医療法人社団つじむら歯科医院 開設
2008 神奈川歯科大学生体管理医学講座 薬理学分野大学院
2010 南カリフォルニア大学客員研究員、アンバサダー(任命大使)
2013 インディアナ大学歯周病学客員講師
2014 神奈川歯科大学 顎咬合機能回復補綴医学講座 講師
2017 IDHA: 国際歯科衛生士学会 会長就任