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歯科医院経営には、幅広い知識と経験が求められます 本連載企画では、歯科領域にまつわる様々な分野でご活躍中の方々に、 多彩な経験やデータ等から導き出された見解・持論をシリーズで語っていただきます。
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当院において医療面接時に記録する初診カウンセリングメモとなりますが、通常行われている問診であれば、〇〇が痛いので治してほしい、〇〇の銀歯が取れたので再装着してほしいです。でクライエントの訴えは終了し、その主訴に対して診察が進んでまいります。しかしここまで解説させていただいた医療面接をベースにカウンセリングを行っていくと、主人公となるクライエントが自身の人生を構築していく上で、歯科医院に本来何を求めているのか、ということに気づき自ら行動を起こすようになるのです。『その場限りの治療ではなく、ちゃんと治してほしい』私の健康を守り続けるためにサポートしてほしい、そのために私は何を行って行ったら良いのですか?とクライエント自らが着実なステップを踏みながら今までとは全く異なる歩みを進めてくれるのです。
情報収集することに焦点を絞れば、専門家としての「医療者」が主人公となりますが、「医療者と患者」共にいるからこそ、感情が動く、だから二人ともが主人公であると言えます。二人が共に人間関係を築くからこそ、お互いにそれぞれの感情が心に湧いては消え、消えてはまた新しい感情が起こって、その過程、結果、延長線上で二人の間で信頼関係が生まれます。 診療所を離れ、帰宅した患者に医療者は同伴できません。だからこそ、患者は一人でも主人公として生きていかなければならないのです。まさしく、Self Medication:セルフメディケーション=自分の健康を「患者が主人公」として創り上げていくことが非常に重要となります。
医療面接実施時に、医療者(歯科医師・カウンセラー・コーディネーター)の目の前に座って変化し続ける患者の中に起こってくる「感情」に十分に配慮し、理解しながら、話してくれる情報の確かさを高めるように努力する必要があります。それと同時に患者の心に流れる感情は、医療者の関わり方、話し方、視線の取り方などによって変化するのです。 そこで医療者のやっていること(次にお話しするポーターの5つの態度分析を参考)への患者からの評価が、患者の感情という形でリアルタイムに伝えられ、知ることができる、というメリットが生まれます。これらは全て2人の信頼関係を生むための配慮となります。
問診ではコンプライアンスがキーワードだったが、メディカルインタビューではクライエントのやる気「アドヒアランス=自分から治療過程に積極的に参加して選択した治療法に、こだわってやり遂げようとする姿勢」が鍵になります。 今までの問診における医療者-患者関係と、メディカルインタビューの人間関係の大きな違いは、人間観、病気観、そして健康観となります。人間の身体だけで捉えようとするのではなく、患者も専門家として大切な医療者も、身体・心理・社会、そしてスピリチュアル(信念・心情・価値観)な側面も含む「人格」をもつ存在であるという基本がコンセプトになっていることとなります。 セルフメディケーション(健康に対する自己理解と意識)が確立し、主体性・自主性が育成され、主人公として歯科医療に対し真剣に取り組んでくれるようになるのです。 ぜひ全国の歯科医院さんで実践されることを期待しております。歯科医療の価値を大きく高めることができるそれが問診では得られない「Medical Interview 医療面接」の実態なのです。