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歯科医院経営には、幅広い知識と経験が求められます 本連載企画では、歯科領域にまつわる様々な分野でご活躍中の方々に、 多彩な経験やデータ等から導き出された見解・持論をシリーズで語っていただきます。
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従来の一方的な問診では患者は自身の困りごと(疾病だけでなく、心理・社会的な問題も含めての病気)を丁寧に医療者に伝える暇も心のゆとりもない状況でした。そこで、コミュニケーションを応用したカウンセリングが目指している「質の良い人間関係」を用いたプロフェッショナルとクライエントの人間関係のあり方を重視する、新しい医療者ー患者の関係性の構築を提案する、それがMedical Interview 医療面接となります。 その特徴は医療者の対象は「病人」「治療の必要な病を抱えてはいるけど、人生の主人公として生きて行く人」であるという点となります。まさしくクライエントであり、医療者が主役を務める質問だらけの問診では、活躍のしようが無かった主人公であるクライエントがメディカルインタビューの主役としてライトを浴びて登場することになると言えます。
客観的な疾病についての情報を得ようとする点では、問診と同じだが、次のⅡ以降の項目も考慮に入れながら、情報を収集しなければならないことが新しい点となります。 客観的な、自然科学的な、身体・物理的な情報だけでなく、患者の病気についての思いも疾病に深く関わっていることを配慮しながら、疾病情報を集めることが大切となります。
医療面接実施時に、医療者(歯科医師・カウンセラー・コーディネーター)の目の前に座って変化し続ける患者の中に起こってくる「感情」に十分に配慮し、理解しながら、話してくれる情報の確かさを高めるように努力する必要があります。それと同時に患者の心に流れる感情は、医療者の関わり方、話し方、視線の取り方などによって変化するのです。 そこで医療者のやっていること(次にお話しするポーターの5つの態度分析を参考)への患者からの評価が、患者の感情という形でリアルタイムに伝えられ、知ることができる、というメリットが生まれます。これらは全て2人の信頼関係を生むための配慮となります。
:E.H.porter Jr.:Introducthion to Therapeutic Counseling,Houghton-Mifflin,1950
患者が診療室から帰った後に、自分一人でも健康維持・健康増進を決意できるような、「健康教育」や「保健指導」ができるSelf Medication:セルフメディケーションという感覚を身につけてもらうことも、メディカルインタビューの大切な働きとなります。 健康教育や保健指導は、何も健康なときばかりに行われるものでなく、患者が病気について真剣に考えるタイミングを見つけて行われるべきでもあります。この点においても問診には全くなかったクライエントが自分の人生の主人公として生きていくことを目指す、新しい予防型歯科医療への大切なポイントと言えます。 次回は、「医療面接」の最終章となる、プロフィラキシス(予防)を成功に導くための統括をお話しさせていただきます。