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歯科医院経営には、幅広い知識と経験が求められます 本連載企画では、歯科領域にまつわる様々な分野でご活躍中の方々に、 多彩な経験やデータ等から導き出された見解・持論をシリーズで語っていただきます。
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これは、医師・歯科医師は自分の患者に施す治療について多科の先生方の判断を仰いではいけないという大原則です。責任が不明確になってしまうからです。日本以外の諸外国では、「自分の仕事の範囲」ということで、大学の歯科医師養成プログラムの冒頭で徹底的に叩き込まれます。私の知る限りでは、日本の歯科教育で、このコンセプトは明確になっておりません。「歯が痛いという患者が来たら、とりあえず神経を抜いてみましょう。神経の抜き方は…」というように表面的なプロセスを重視したカリキュラムになってしまっています。このため、身体はつながっているのに、歯科だけ「庭先の物置」のように母屋(歯以外の全身)から独立したものと認識されがちになるのはとても残念なことです。
2024年は正月明け早々から、イギリスの首都、ロンドンにあるキングスカレッジで破折器具除去の講演会を行ってまいりました。多くの先生方が受講してくださいましたが、その8割が根管治療専門医、残り1割ずつがGPと学生さんという構成でした。現地では、歯科以外にも多岐にわたるトピックについて興味深いディスカッションをさせていただきましたが、お互いに激しく同意しあったのが「ここ10年、政府のマスメディア支配が著しい」という点です。主催者であるキングスカレッジの先生方は、学生さんたちに「政府が少しでも違和感のある方針を打ち出したら、妄信せずに立ち止まって自分の頭で考えるべきだ。幸いなことに、ネットの発展により個人でも『真実』を入手可能な時代になった。『真実』に基づいた現状を踏まえ、どのようにキャリアを構築していくかは、より個人の資質にかかっている」と教えている、とおっしゃっていました。混沌とした中でStragglingしているのはイギリスでも同じなんだなあと、なんだか親近感を覚えてしまいました。
ところで、日本は新年早々激甚災害に見舞われ、大幅な復興支援が必要になると推察されます。昨年からの円安、長期金利の上昇もあいまって、国家予算に占める国債関連費の割合はじわじわと上昇しており、歯科教育の抜本的改革や歯科点数の大幅アップはさらに遠のいたと言わざるを得ません。皆様、2024年はお一人お一人の意思決定により今後のキャリアの差が大きく開く元年になりそうな気がいたします。
是非、保険診療の枠組みに安住することなく、グローバルスタンダードの歯科医療の勉強をスタートし、自費根管治療に踏み出してください。専門性の限界を国にゆだね続けていては皆様の資質が勿体ないです!