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歯科医院経営には、幅広い知識と経験が求められます 本連載企画では、歯科領域にまつわる様々な分野でご活躍中の方々に、 多彩な経験やデータ等から導き出された見解・持論をシリーズで語っていただきます。
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▶ 「エンドペリオ病変の治療成功率は、いくつかの要因によって異なりますが、適切な治療が行われた場合、成功率は高いとされています。軽度から中程度の病変では、成功率は80~90%程度です。ただし、重度の病変や長期間放置されたケースでは、治療が難しくなることがあります。」
80~90%の成功率とは、臨床実感よりも随分高い印象があります。もしそうであれば、エンドペリオ病変はもはや「ホープレス」ではなく、このコラムのタイトル「ホープレスの歯に立ち向かう」も、変更すべきでしょう。
生成AIが進化することで、患者が来院前に自分でAI 診断を受け、治療を求めて歯科医院に訪れる時代が近づいているかもしれません。AIは便利で、概ね正確な回答をしてくれます。実際、この原稿もAIに書いてもらっているかもしれません。「あえて素人っぽくまとめてください」というプロンプトを入れて…。
さて、話を戻しますが、エンドペリオ病変では、付着喪失の範囲が広く、動揺度が大きい歯は抜歯の対象になると考えています。鑑別診断には歯根破折やセメント質剥離も含まれますが、最終的に抜歯を選択するケースはよくあります。
▶ 「歯科医師がホープレスな歯に立ち向かうことは、患者に希望を与えることにつながります。治療が難しいと思われる歯でも、治療法が存在することを患者に伝え、最善を尽くして治療を行うことで、患者は精神的にも支えられます。」
「患者に希望を与える」とは、医療従事者の心に響くフレーズです。生成AI、なかなかやりますね…。とはいえ、治療がうまくいかなかった場合、患者の「希望」が「失望」に変わる可能性もあります。実際に、努力して治療した結果、歯を長期間保存できず、最終的に抜歯になったこともあります。そんな時、患者ががっかりして歯科医師への信頼を失い転院することもあります。一方で、「ここまで治療してくれて感謝している」と言ってもらえることもあります。予後について事前に十分に説明し、双方が理解を共有していても、治療にかかる時間や費用、そして最終的に保存できなかったことへの申し訳ない気持ちが残ります。歯科医師としては心情的にも難しい部分があります。
2025年2月9日、日本臨床歯周病学会関東支部が研修医を含む若手歯科医師・歯科学生向けの治療計画セミナーを開催しました。優れた臨床家が歯の保存の大切さをレクチャーしていると、受講生たちの目が輝いているのが印象的でした。歯学部の学生にすら閉塞感を感じさせる現在の歯科業界に一石を投じる素晴らしい企画だったと思います。ここで学んだ彼らの未来は、生成AIにも予測できないかもしれません…。
2025年4月27日(日)10時~浅草橋ヒューリックホールで日本臨床歯周病学会関東支部教育研修会が開催されます。ぜひ奮ってご参加ください。 https://kenshukai.jacp.net/kanto/top