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歯科医院経営には、幅広い知識と経験が求められます 本連載企画では、歯科領域にまつわる様々な分野でご活躍中の方々に、 多彩な経験やデータ等から導き出された見解・持論をシリーズで語っていただきます。
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私のクリニックも18年目を迎え、他院の先生からご紹介いただくケースや、他の患者さんからご紹介いただくケースも出てきた。通常、歯内・歯周病変では多くの場合、抜歯と診断されることもあり、そのようなケースは私の診断も抜歯となることも少なくない。しかし、治療に対して患者さんの強い希望があった場合、治療を始めることがある。その際は、歯周治療における基本治療を自分が担当させていただいている。
その理由としては、
といったことが挙げられる。
以前、当院にかかられた患者さんのケースで、以下のようなケースがあった。 ・40代 男性 ・主訴 下顎右側第二大臼歯の動揺 ・医科的・歯科的特記事項なし ・喫煙習慣あり
いわゆる歯内・歯周病変の混合型であり、他院での診断は抜歯であり、初めの私の診断でも抜歯であった。しかし患者さんの強い希望もあり、治療を開始した。治療の条件として、アポイントを守っていただくこと、その後、宿題としてお願いするセルフケアを行なってもらうこと、禁煙であった。
まずは根管治療を行ったのち、3ヶ月ほどの経過観察を行いながら、PCR100%からのTBIスタートであった。記録採りから補助器具を用いてのTBI、禁煙を含めた生活習慣の改善を説明した。実際に染め出しを行い、カメラを見ながらプラークの残っているところを確認していただくところから始まった。禁煙指導については、自分が20年以上前に禁煙したきっかけや方法など、できるだけ本人に興味を持ってもらうところから始まった。
本人の治療への興味が上がっていることもわかり、同時に、これまでセルフケアについて話を聞いたことがなかったことも知った。
数ヶ月後、当初100% であったPCRは10%台にまで減少し、根管治療後の当該歯の動揺も減少してきた。その後SRPへ移行し、現在、術後10年が経過している。ここで学んだことは、患者さんに治療に対して興味を持ってもらうことと、私が患者さんに興味を持つことである。
このように1歯レベルの治療においてはお互いの協力のもと、治療を行い、その後保存できるケースは少なくないことも感じた。そしてまた、ここで習得していただいたセルフケアはその後も継続されることで、行った治療結果が良好に経過することも感じる。患者さんから多くのことを学ばせていただいたケースであった。