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歯科医院経営には、幅広い知識と経験が求められます 本連載企画では、歯科領域にまつわる様々な分野でご活躍中の方々に、 多彩な経験やデータ等から導き出された見解・持論をシリーズで語っていただきます。
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ものごとがすべて計画通りに運ぶことなどない――。
わかっているが納得がいかないこともある。日々の診療で例をあげると、歯根破折、歯周病の再発、インプラント周囲炎などである。どれも嬉しくない…どうして起こったのだろうと、思わずくいしばってしまう。患者さんには「くいしばらないように」と伝えているがこういう時はいつもより強くグリグリやってしまう…自分の至らなさと何か見落としていたのではと不安になる、誰もが感じる臨床の難しさではないだろうか。
医院のマネージメントでも起こり得る。お昼休憩前に突然スタッフから声をかけられる。「院長、少しお時間よろしいでしょうか?お話があります」。だいたい察しはつく、ついにこの日が来たかと…開業医であれば誰でも経験したことはあるだろう。不意をつく「お話があります」にも逆のパターンがあり、「今お付き合いしている彼と結婚式をあげることになりました」。スタッフが幸せになることは何よりも嬉しい。披露宴でのスピーチを頼まれようものならもっと嬉しい。スピーチの原稿を考えながら、面接に来た時のことから思い出す。仕事を通じて会話したこと、過去のやり取りを思い返しながらそのスタッフの長所、普段気に留めていなかった事に気がつくことがある。こんなに良いところがあったのだから、もっと誉めてあげればよかったな、と後悔する…。
日々の仕事だけでも朝から晩まで色々ある、診療後の時間もマルチタスクのオンパレードである。休日といってもやれセミナーだ勉強会だと家にいないことも多い。それを言い訳に大事なことに気が付かず過ごしているかもしれない。
元旦に北陸地方で能登半島地震があった。一年の始まりにこんなことが起こるとは誰もが思わなかったのではないだろうか。特に被害が大きかった輪島市に大学の同級生がいる、入学式では席が前後の連番で最初に会話をした友人である。学生時代は同じ部活に所属し、かなり長い時間を共有した、卒業後は私は外部に、彼は大学の医局に残りすこし縁遠くなったが、実は地震があった翌週の連休に久しぶりの再会のため輪島を訪ねる予定であった。
幸い無事ではあったが、この原稿を書いている2月中旬の段階では水道が復旧せず、配給の水を頼りに患者さんの治療にあたっていると聞く。自らも被災しながら患者さんのために診療室を開け、また歯科医師会の要職として行政とのやり取りに奔走している。彼から送られてくる街の写真を見ながら思う、自分が同じ境遇であれば何ができるだろうか。彼の何の手助けもしてあげられないもどかしさを日々感じている。知人がSNSにふるさと納税による支援を掲載していた。こういう時は考えるより行動した方が良いかもしれない。自然災害はもはや他人事ではない、予期せぬことはいつでも起こり得る。