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歯科医院経営には、幅広い知識と経験が求められます 本連載企画では、歯科領域にまつわる様々な分野でご活躍中の方々に、 多彩な経験やデータ等から導き出された見解・持論をシリーズで語っていただきます。
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一言にHopelessと言っても色々な病態がある。保存の難しそうな歯の治療を行う上で診断が重要なのは言うまでもないが、何が原因か一見して分からないことがある。この症例は10代の女性で、頬側の腫れを主訴に来院された。歯周ポケットを測ったところ、頬側中央部に11㎜の歯周ポケットがあり(●図1)、CBCTを撮影してみたところ、分岐部にも骨の欠損が見られた。(●図2、3)若年者の侵襲性歯周炎や歯根破折、分岐部のパーフォレーションなども疑われる症例である。
この症例まずは歯髄診の結果が陰性であったため、歯髄壊死からの根尖性歯周炎と診断し、根管治療を行なったところ、マイクロスコープ下で近心根にMM根、DB根(遠心舌側根)が見られた。(●図4、5)
根充を行い、数ヶ月後にレントゲン及びCBCTを撮影したところ、病巣はほぼ消失し、歯周ポケットも浅くなっていた。(●図6、7、8)
在術後3年が経過しているが、予後は良好である。このケースを振り返ってみて、このような症例ではドクターやクリニックによって診療の組み立て方が違ってくる場合もあるかもしれない。歯周ポケットが深いからと言って、闇雲にSRPに移行したり、分岐部の歯周外科を計画したりはしないだろうか。根管治療も拡大下で適切な手技で行わなければ成功させることが難しい症例である。
治療をスタートするにあたって、まず手掛けるべきは診査、診断であるが、エンドペリオ病変は診断が後からついてくることも多い。よってこのような症例では適切な順番で段階を追って治療をしていくことが重要と考えられる。
Team Endo-perioでは2023年度も10月からマイクロスコープを用いたベーシックエンド治療と歯周治療をテーマに3日間コースを開催する。参加希望はinfo@endo-perio.orgまで。