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歯科医院経営には、幅広い知識と経験が求められます 本連載企画では、歯科領域にまつわる様々な分野でご活躍中の方々に、 多彩な経験やデータ等から導き出された見解・持論をシリーズで語っていただきます。
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エンド・ペリオ病変と診断される患者さんは様々であり、私のクリニックにおいてその診断をされるタイプは以下の3つに大別される。
このうち注意しなければならないのは3のケースである。患者さんの中には、何か問題があるのであれば、そのまま治療に入ってほしいという方がいる一方で、症状がなく、たまたま検診で病気が見つかり、それがまた抜歯になる可能性があることが分かると、治療に対して二の足を踏まれることも少なくない。私はその場合、無理には治療に取り掛からず、客観的な情報のみを伝えるようにしている。 本来は治療をした方が良いケースなのだが、患者さんが治療を希望されず、 その結果そのままになり、数年後に来院、抜歯と言うケースを経験した。 私の対策としては、患者さんが状況を忘れないように、検診のたびに説明をし続けることである。(患者さんにとって、症状がなければ喉元過ぎてそのままになってしまう事もあり、そうならないようにするためにも、担当する衛生士にもその状況を伝えるようにしている。) 先日このようなケースがあった。 患者さんはこれといって気になることもなく、検診目的で数年ぶりに来院されたのだが、診査の結果、レントゲンでは根を大きく取り囲む透過像が見られた。一通りの検査をし、状況を説明すると理解してくれたようには映ったが、本人はこのタイミングで治療を希望されなかった。 その後は数ヶ月おきに数回検診に来られてはいたのだが、引き続き特にその部位については治療を希望されなかった。私たちもあまり治療を強制しないように説明をしていた。 その数ヶ月後にその部位が大きく腫れて来院し、話し合いの結果、治療を選択された。聞けば当時は親の介護のことがあり、期間のかかりそうな治療に踏ん切りがつかなかったこと、抜歯の可能性があると聞き、治療をすることをためらってしまったということであった。この時私は卒業後間もない頃に教わった「病気を診ずして病人を診よ。」と言う言葉を改めて思い出した。卒業後間もない頃は、誰よりも上手くなりたいと感じ、いかにケースを達成できるかということに重きをおいていた頃もあった。しかし、今となっては技術的なことも大切だが、一方で時間をかけて患者さんの本当の意思を汲み取ることが大切であると感じている。またその中で、自分ができないことに関しては専門医の先生を紹介させていただくケースも増えてきた。患者さんが10人いれば10人の性格があるように、1つの診断においても治療法は 様々である。 「時間をかけて話をよく聞くこと」、「自分ができることを考えること」といった基本的なことが患者さんの心身ともにその問題を解決するポイントであると感じている。