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歯科医院経営には、幅広い知識と経験が求められます 本連載企画では、歯科領域にまつわる様々な分野でご活躍中の方々に、 多彩な経験やデータ等から導き出された見解・持論をシリーズで語っていただきます。
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1月下旬、当院のスタッフに新型コロナウィルス陽性反応が出ました。家族間感染であり当該スタッフに顕著な症状はなかったのですが、その後体調が悪化しないかという懸念と、他のスタッフ、患者、またその家族の対応に苦慮し、いつかは起こり得るとは思っていましたが精神的な疲労は想像以上でした。この心情は読者の皆様にも共感していただけるのではないでしょうか。
幸いスタッフの体調も悪化せず、保健所からは他のスタッフ、患者ともに濃厚接触者ではないとの指示でしたが、スタッフ全員PCR検査を行い結果は陰性でした。最近、東京都内では簡易的なPCR検査センターを見かけます。症状がある方は対象外ですが、簡単に検査ができることに需要があるようです。検査の信頼度に異論もありますが、PCR検査はすっかり市民権を得ているのが現状です。実際、検査をして陰性であることの安心感は患者だけではなく、スタッフ、またその家族に大きな影響を与えます。色々な意味で目に見えない敵と戦うこの状況はまだしばらく続くと思われます。
さて、私たちは日常臨床でどのような検査を行っているのでしょうか。エンドペリオ病変はデンタルX線での大きな透過像と深い歯周ポケットを示し、一見ホープレスの様を呈します。果たして歯が残せるのだろうか、保存か抜歯、何を規準に考えれば良いのか悩みますよね。
一般的に臨床で私たちが行う検査には問診、触診、打診、デンタルX線、歯周組織検査などがあります。検査の信頼度を評価するのに、感度(真の陽性率)と特異度(真の陰性率)があります。そしてエンドの診断に用いる歯髄のバイタルテストはどの程度信頼性があるのでしょうか。
歯髄バイタルテストに用いる冷試験、温試験、歯髄電気診、レーザードップラー流速測定、パルスオキシメトリーの5つを比較した研究があります。後者の2つは一般的ではないため割愛しますが、比較した結果、冷試験は感度・特異度が比較的高く、歯髄電気診は特異度が高いというものでした。個人の経験値や少ない情報だけで診断することはリスクを伴うため、ひとつの検査に頼るのではなく総合的に判断することが大切です。また客観的な診断に加え、患者の要望も重要な因子です。何とかして歯を救ってあげたいと想うのは多くの臨床家にとっても同じではないでしょうか。様々な角度から検証し保存か抜歯の意思決定をする、難儀でありますが歯科医師の仕事の奥が深いところでもあります。
さて私たちTeam Endo-Perioはこのような臨床的な悩みを共有すべくFacebookでのコミュニティーを立ち上げました。世界中からアクセスがあり多くのメンバーが加入しています。コロナ禍でも変わらぬパワーを発揮するSNSには驚くばかりです。ちょっとのぞいてみたい方も大歓迎です! ぜひアクセスを!